「デート代がきつい」30代男へ。奢り続けた僕が変えた考え方
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デートの帰り道、駅のホームで決済アプリの履歴を開いて、指が止まったことがあります。
今日のディナー、8千円。先週は7千円。その前は……と遡っていくと、今月、デート代だけで3万を超えていました。アプリの月額と合わせたら、もっと。それで、2回目に進んだ相手は、ひとりもいない。
楽しくなかったわけじゃないんです。でも「また会いたい」と心から思えたかというと、正直わからない。よくわからない相手に、コースとワインを奢った。その履歴を、誰もいないホームで見ている。
「デート代 きつい」と検索窓に打って、少し迷ってから「男」と足しました。解決策が知りたかったというより、「これ、きついのは僕だけですか?」を確かめたかったんだと思います。
この記事は、「デート代を安く抑える裏ワザ10選」みたいな話ではありません。会うたびに財布が軽くなる婚活に、静かに消耗していた僕が、何にきつさを感じていて、何を変えたら楽になったのか。当事者の目線で、そのまま書きます。
① 「デート代がきつい」の正体は、お金だけじゃない
最初に、これだけは言わせてください。デート代をきついと感じるのは、あなたがケチだからでも、甲斐性がないからでもありません。
ある調査では、デート代の支払いを「きつい」と感じている人は3割ほどいて、1回あたり男性は女性の2倍以上を払っている、というデータもありました。そう感じているのは、あなただけじゃないんです。3人にひとりは、同じ画面の前で同じ顔をしています。
ただ、僕がホームで感じていた「きつさ」を、あとから分解してみると、お金そのものは半分でした。もう半分は、別のところにありました。「好きでもない相手に、なんで毎回お金を出してるんだろう」という、行き先のない虚しさのほうです。
いや、お金がきついのは事実なんですよ。でも、それだけじゃない気もしていて。うまく言えないんですけど。
わかります。僕もそうでした。財布が痛いのは本当。でも本当にしんどかったのは、「この出費、何に向かってるんだろう」がわからないことのほうだったんです。
念のため書いておくと、これは「マッチングアプリに疲れた」という話とは、少しだけ違います。疲労全般ではなくて、お金の消耗に絞った話です。時間や気力のほうがしんどいなら、そっちは別の記事に分けています(最後にリンクを置きます)。
② マッチングアプリで会うたびに、財布が軽くなっていた
マリッシュに落ち着く前、大手のアプリで数を打っていた頃の話です。当時の僕の一週間は、だいたいこうでした。
平日の夜はコンビニのパスタ、260円。なのに土曜は、マッチした相手と初めての食事で、7千円のコース。自分の飯は260円で、よく知らない人との飯は7千円。この算数が、パスタをすすりながら頭を離れませんでした。
そうやって会った相手の多くは、1回で終わりました。会って、話して、感じよく別れて、そのまま連絡が途切れる。残るのは、決済アプリの履歴だけ。
フェードアウトされるたびに、「僕は、飯を奢るために毎週出かけてるのか」と思った夜が、正直ちゃんとあります。金額より、その徒労感がきつかったんです。
③ なぜ、こんなにきつくなるのか
あとから振り返って、きつさには原因が3つあったと思います。
1つ目は、会う回数が多すぎたこと。「数打ちゃ当たる」で、マッチしたら片っ端から会っていました。会えば会うほど当たる確率は上がる気がしていたけれど、実際に増えたのは、当たりじゃなくて出費でした。10人と1回ずつ会うより、良さそうな2人と丁寧に会うほうが、財布も心も持ちます。
2つ目は、店を見栄で選んでいたこと。1回目からちょっといいイタリアン。「ケチだと思われたくない」の一心でした。でも、初対面の相手に見栄で背伸びした店を出し続けるのは、続きません。「デート代 かかりすぎ」と後で検索する原因の、たぶん半分はこれです。
3つ目が、いちばん言葉にしづらいところなんですが——「男が全部出すべき」を疑えなかったこと。奢るのが嫌だったわけじゃないんです。引っかかっていたのは、会計のときにスマホを見ている相手を見て、「僕は、財布として見られてるんじゃないか」と思ってしまう瞬間のほうでした。それを口に出すと器の小さい男になる気がして、誰にも言えなくて、検索窓にだけ打っていました。
お金がきついんじゃなくて、「奢っても脈なしなら、この出費に意味はあったのか」という気持ちに、名前がつかない。きつさの正体は、たぶんそこでした。
それ、すごくわかります。金額の問題にすると「甲斐性がない」で片付けられるから、余計に言えないんですよね。
そうなんです。だから僕は、金額を減らす工夫より先に、「誰と・何回・どこで会うか」を変えることにしました。
④ 財布と心を守るために変えた、3つのこと
節約術ではありません。変えたのは、お金の使い方の「手前」でした。
1つ目、会う前に、オンラインでちゃんと見極めるようにした。マッチしてすぐ会うのをやめて、メッセージや通話で「実際に会う価値があるか」を先に確かめる。会ってがっかりして数千円、を減らすには、これがいちばん効きました。
2つ目、1回目の店のグレードを、意識的に下げた。ランチやカフェで十分です。むしろ、短くて安いほうが、お互い気楽に「合うか合わないか」だけ見られる。見栄の店は、2回目以降に取っておけばいい。そもそも2回目があるかどうかも、まだわからないんですから。
3つ目、「きついなら、無理に全額を続けない」と自分に許可を出した。奢る奢らないの正解は、正直わかりません。でも、我慢して生活を削ってまで見栄を張るのは、婚活を長く続けるうえでは逆効果でした。デート代がきつくて婚活そのものが嫌になって別れる、では本末転倒です。軸を「いくら払うか」から「誰と会うか」に移したら、不思議と出費も、気持ちの消耗も減りました。
⑤ 結局、お金の消耗を減らす鍵は「相手選び」だった
3つを変えて気づいたのは、デート代がきついのは、支払い方の問題というより、「誰と会っているか」の問題だった、ということです。
好きでもない相手と数を打つから、奢っても虚しい。逆に、落ち着いて向き合える相手と、身の丈のペースで会えていれば、同じ金額でもきつさはまるで違います。だから僕は、「たくさんの人とすぐ会える」より、「真剣な人と落ち着いて会える」場所を選ぶようにしました。
その意味で合っていたのが、マリッシュでした。男性の料金が月3千円ほどで、そもそものアプリ代が安い。それ以上に、再婚の人や、遠回りしてきた落ち着いた人が多くて、見栄で張り合う空気があまりなかった。派手なデートを競うより、身の丈で向き合える相手と出会えたのが、結果的にいちばんの「デート代対策」になりました。
マリッシュを実際に使った感想は、こちらに詳しくまとめています。
→ マリッシュを30代男が使った正直レビュー
会うたびに財布が軽くなる婚活を抜けられたのは、節約したからじゃなくて、会う相手と回数を変えたからでした。
⑥ 決済アプリの履歴を見てため息をついた夜のあなたへ
今夜、デート代の履歴を遡ってため息をついているなら、これだけ持って帰ってください。あなたはケチでも甲斐性なしでもありません。ただ、身の丈以上に手を広げすぎているだけかもしれない。減らすなら、金額より先に、会う相手と回数のほうかもしれません。
お金だけじゃなく、時間も気力ももう限界だ、というところまで来ているなら、こちらのほうが今は近いかもしれません。
→ マッチングアプリに疲れた30代男へ / 婚活がしんどい・やめたいと思ったときに
「アプリと結婚相談所、費用ってどれくらい違うの?」が気になっているなら、こちらで整理しています。
→ マッチングアプリと結婚相談所を費用で比べる
デート代は、婚活のコストの一部でしかありません。結局、何にいくらかけるかじゃなくて、誰と会うかだったんだと思います。遠回りして、最後にやっと気づきました。
Q. デート代は男が全部出すべきですか?
正解は、正直わかりません。ただ、当事者の実感として言えるのは、「きついのに無理して全額を続ける」のは長続きしない、ということです。生活を削ってまで見栄を張るより、身の丈のペースを保つほうが、婚活は続きます。僕も、途中から「無理しない」と自分に許可を出しました。
Q. デート代の平均はどれくらいですか?
調査によって幅がありますが、1回あたり男性で7千円〜1万円前後、という数字をよく見ます。僕の場合も、見栄で店を選んでいた頃はそのくらいでした。ただ、金額そのものを平均に合わせにいくより、会う回数と店選びを見直すほうが、きつさは減ります。
Q. 割り勘にすると嫌われますか?
相手にもよるので一概には言えません。ただ、割り勘か奢りかで悩むより、「そもそも、無理してまで会いたい相手なのか」を先に考えるほうが、僕には効きました。デート代のきつさの多くは、支払い方ではなく、好きでもない相手と数多く会っていることから来ていたからです。

