「いい人止まり」で終わる30代男へ。恋愛対象にならなかった僕が変えた3つのこと
※この記事には広告(アフィリエイトリンク)を含みます。
お断りの連絡は、たいてい優しかったです。
「すごくいい人だと思うんですが」——この一文を、何度もらったか分かりません。デートは和やかに終わる。会話も途切れない。「楽しかったです」とも言われる。なのに、2回目はない。理由をはっきり言われたことは一度もなくて、手元に残るのはいつも「いい人だと思うんですが」だけでした。
「いい人」。世間では褒め言葉のはずなのに、婚活の文脈では、こんなに静かに刺さる言葉はないと思います。
この記事は、「いい人止まりを卒業する10のテクニック」みたいな話ではありません。長いあいだ「いい人だね」で終わり続けた僕が、当時何をしていて、何をやめたら変わったのか。当事者の目線で、そのまま書きます。
① 「いい人止まり」の正体は、減点ゼロ・加点ゼロ
最初に、当時の僕がいちばん誤解していたことから。「いい人止まり」は、何かが悪くて選ばれないんじゃありません。
清潔感は整えていました。失礼なことは言わない。会計も揉めない。遅刻もしない。減点される要素は、たぶん本当にほとんどなかったと思います。でも、あとから思い返すと、「あの人といえばこれ」と覚えてもらえる一点が、何もなかった。減点はゼロ。でも、記憶に残る加点もゼロ。安全運転を極めた結果、印象に残らない人になっていました。
丁寧にやってるのに「いい人だね」で終わるの、何が悪いのか本当に分からないんですよね。
わかります。悪いところは、たぶん本当にないんです。僕の場合、問題は「悪くないこと」を目標にしてたこと、そのものでした。
これは「モテなくて落ち込む」とか「2回目デートの誘い方が分からない」とかとは、少し違う話です。関係は築ける。感じもいい。なのに恋愛の対象として見られない——そのゾーンの話をします。
② 当時の僕に全部当てはまった、いい人止まりのサイン(診断がわりにどうぞ)
特徴を外から分析する記事はたくさんあるので、ここでは「当時の僕が実際にやっていたこと」をそのまま並べます。当てはまる数が多いほど、あの頃の僕に近いかもしれません。
・相手の提案に、全部「いいですね」で返していた
・「何が食べたいですか」に「何でもいいですよ」と答えていた
・嫌われたくなくて、意見や冗談を飲み込んでいた
・好意がバレるのが怖くて、わざと距離のある返事をしていた
・デートの終わりに、次の約束を自分から切り出せなかった
全部に共通していたのは、「減点されないこと」を最優先にして、「自分を出すこと」を後回しにしていたことです。当時は優しさのつもりでした。でも本当は、怖さでした。嫌われるのが怖いから、輪郭を消す。輪郭を消した人は、悪く思われない代わりに、記憶にも残らない。
「何でもいいですよ」って、相手に合わせてるつもりで、実は“選ぶ仕事”を全部相手に渡してるんですよね。当時は全く気づきませんでした。
③ なぜ「いい人」は恋愛対象にならないのか
あとから振り返って、理由は大きく2つだったと思います。
1つ目は、本心が見えないこと。全部に「いいですね」と返す人は、安心はされても、「この人は私のことを、どう思ってるんだろう」が最後まで分からない。そして好意は、隠すのが上手になるほど、相手からは「脈なし」に見えます。出さない好意は、相手にとっては無いのと同じ扱いになる。ここが、いちばん損をしていたところでした。
2つ目は、感情が動く瞬間がないこと。恋愛対象になるかどうかは、条件の点数より「一緒にいて感情が動いたか」で決まる部分が大きいと、今は思います。安全で穏やかなだけの時間は、心地いいけれど、心は動かない。「いい人なんだけどね」の「けど」の中身は、欠点の指摘じゃなくて、「心が動く瞬間がなかった」という報告だったんだと思います。
じゃあ結局、面白い人間に生まれ変わらないとダメってことですか?
僕も最初はそう受け取って絶望しました。でも違いました。必要だったのは面白さじゃなくて、輪郭でした。
④ 僕が変えた、3つの小さいこと
性格は変えていません。変えたのは、行動を3つだけです。
1つ目、「何でもいい」を禁止にした。「◯◯が食べたいです」と先に言う。それだけです。小さな自己主張は、わがままじゃなくて輪郭になります。相手も「この人はこういう人」と掴めるから、安心して距離を詰められる。
2つ目、好意を一言だけ出すようにした。「今日、けっこう楽しみにしてたんです」。告白でも何でもない、この一言だけ。でも、これがあるかないかで、相手は「脈あり前提」で見てくれるようになります。心理学でいう返報性——人は向けられた好意に、好意を返したくなる。隠した好意には、何も返ってきません。
3つ目、「嫌われないこと」を目標から外した。合わない人に「合わない」と早めに分かってもらうのも、婚活では前進です。全員にいい人でいようとするのをやめたら、不思議と疲れも減りました。
どれも、明日のデートからそのまま真似できることです。僕はこの3つだけで、「いい人だね」の先に行けるようになりました。
※メッセージや2回目の誘い方など「行動の型」のほうで詰まっているなら、そちらは別の記事に分けています。
→ マッチングアプリで2回目デートにつながらない人へ
⑤ 「いい人」は、結婚の土俵ではいちばん強い
これは負け惜しみじゃなく、結婚した今だから言えることですが——「いい人」は、恋愛の入口で不利なだけで、結婚の土俵では強いです。
誠実さ、安定感、相手を思いやる癖。恋愛の初速では加点になりにくいこの資質を、「結婚相手を探している人」は、ちゃんと加点で見てくれます。問題は資質じゃなくて、場所でした。恋愛の熱量を競う場所では埋もれる。真剣度の高い場所では、「いい人」は武器になる。
僕の場合、それを実感したのがマリッシュでした。再婚の人や、遠回りしてきた人が多いぶん、派手さより誠実さを見てくれる空気があった。「いい人だね」で終わり続けた僕が、初めて「いい人だから」で選ばれる側になれた場所です。
生まれ変わる必要は、ありませんでした。出す場所と、出し方。結局はそれだけの話でした。
⑥ 「いい人だね」で終わった夜のあなたへ
今夜も「いい人だと思うんですが」の連絡を読み返しているなら、これだけ持って帰ってください。あなたは減点されていません。ただ、輪郭がまだ相手に見えていないだけです。
もし断られ続けて、気持ちが底まで来ているなら、こちらのほうが今は近いかもしれません。
→ 婚活で病んでしまう30代男へ / 「非モテ」を拗らせて動けなくなっている人へ
「そもそも結婚できる気がしない」ところまで来ているなら、こちらも。
→ 「結婚できる気がしない」と思う30代男へ
いい人であることは、直すところじゃありません。僕はそれを土台にしたまま、輪郭を足しただけです。
Q. いい人止まりの男性の特徴は?
当事者だった経験でいうと、「何でもいい」が口癖・自分の意見や冗談を飲み込む・好意を隠す・次の約束を自分から切り出せない、など「減点されないこと」を最優先にした行動が共通します。欠点があるのではなく、輪郭が相手に見えていない状態です。
Q. いい人止まりの男は結婚できませんか?
できます。誠実さや安定感は、恋愛の初速では目立ちませんが、結婚相手を真剣に探している人からは加点で評価されます。恋愛の熱量を競う場より、真剣度の高い場を選ぶと立場が変わります。
Q. いい人止まりから抜け出すには何をすればいいですか?
性格を変えるより、行動を3つ変えるのが現実的です。「何でもいい」をやめて小さく意見を言う、好意を一言だけ言葉にする、全員に好かれる目標を捨てる。どれもその日から実行できます。

