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頭では分かっているんです。もう返ってこない。追いかけてもムダだって。

でも、夜になるとLINEのトーク画面を開いてしまう。既読のつかない自分の最後のメッセージを、何度も見返す。「あの時こう言っていれば」「もう一回だけ連絡したら」——そんなことばかり考えて、眠れない。フェードアウトされた後の、いちばんしんどい時間です。

35歳すぎで結婚した僕も、この夜を何度も過ごしました。だから、きれいごとは言いません。諦めきれないのは、あなたが弱いからでも未練がましいからでもなくて、ちゃんと相手を好きになっていたからです。それ自体は、悪いことでも恥ずかしいことでもない。

この記事は、「諦めましょう、次行きましょう」と突き放す話じゃありません。諦めきれない気持ちを、無理に消そうとせずにどう片づけていったか。同じ夜にトーク画面を開いては閉じていた人間が、そのまま書いただけのものです。

(消えた直後の落ち込み全体の話は → マッチングアプリでフェードアウトされたときの話はこちら

① 追いLINEを送りたい、その指を止めてほしい

まず、これだけは先に言わせてください。

諦めきれないとき、人はだいたい「もう一回だけ連絡してみよう」に向かいます。僕もそうでした。「元気にしてる?」「何かあった?」——心配を装っているけど、本当はただ反応がほしいだけ。指が送信ボタンの上で止まって、何度も打っては消しました。

あなた

もう一度だけ連絡したら、もしかして返ってくるかもって、どうしても思ってしまうんです。

ハル

その気持ち、痛いほど分かります。でも、送って返ってきた経験、僕は一度もなかったんです。

正直に言うと、追いLINEで関係が戻ったことは、僕には一度もありませんでした。返ってくるのは気を遣った社交辞令か、もっと冷たい沈黙だけ。そのたびに、こっちがさらに削れていく。追撃は、相手を取り戻すための行動じゃなくて、自分の傷を深くする行動だったんです。だから、もし今その指が止まっているなら、今夜は送らないでほしい。朝になったら、送らなくてよかったと思えるはずです。

② 「あの時こうしていれば」の後悔は、たいてい当たっていない

諦めきれない夜は、後悔とセットでやってきます。

「あの店選びが悪かった」「あのLINEが重かった」「もっと押せばよかった、いや引けばよかった」。原因を自分の中に探して、ぐるぐる反省会をする。僕も毎回やりました。でも、ここで知っておいてほしいんです。フェードアウトの理由は、たいていあなたが思い当たる「あの一個」じゃない

ハル

後から振り返ると、自分が悔やんでた場面と、相手が離れた理由って、全然別のところにあることが多かったんですよ。

相手の心が離れた本当の理由なんて、本人にも説明できないことがほとんどです。他にいい人ができたのかもしれないし、タイミングが悪かっただけかもしれない。こちらが必死に探し当てた「反省点」は、たいてい的外れ。だから、自分を責める材料を探す作業は、途中でやめていいんです。当たらない答え合わせを続けるほど、夜が長くなるだけでした。

③ 諦めきれない気持ちは、消そうとせず「置いておく」

「早く忘れよう」「気持ちを切り替えよう」と頑張るほど、逆にその人のことを考えてしまう。これも、やってみて分かったことでした。

僕がようやく楽になったのは、諦めきれない気持ちを、無理に消そうとするのをやめたときです。「まだ引きずってるな、当たり前か、好きだったもんな」と、消さずにそのまま置いておく。蓋をして無かったことにしようとすると、夜中にぶり返す。認めて置いておくと、不思議と少しずつ薄まっていきました。

あなた

忘れようとしても忘れられなくて、そんな自分も嫌になってきます。

ハル

忘れなくていいんですよ。忘れるんじゃなくて、「思い出しても、もう開かない」くらいになれば十分でした。

具体的には、トーク画面を「開かない」工夫だけしました。通知を切る、トークを一番下に下げる、見たくなったら別のことをする。気持ちは操作できないけど、行動は少しだけ操作できる。「考えない」じゃなくて「開かない」。これが、当時の僕にできた現実的な一歩でした。

④ 一人に消えられただけで、自分を全否定しなくていい

諦めきれない夜のいちばんの毒は、いつのまにか話が大きくなることです。

一人に消えられただけなのに、「だから自分は選ばれない」「一生こうだ」と、勝手に人生規模の結論まで進めてしまう。僕も何度もやりました。でも冷静になれば、消えたのはその一人で、あなたの価値が消えたわけじゃない。相性が合わなかった人が、一人いた。それだけの話なんですよね。

ハル

「一人に消えられた」を「自分は全部ダメだ」に翻訳しないこと。これだけは、自分に何度も言い聞かせました。

それでも気持ちが「自分はモテないんだ」のほうへ沈んでいくなら、無理に一人で抑えこまなくていい。
マッチングアプリで病みそうなときの話婚活に自信がない30代男へ

⑤ 次に進むなら、ふいに消えられにくい場所を選ぶ

諦めきれない気持ちが少し落ち着いてきたら、ようやく「次」のことを考えられるようになります。急がなくていいけど、そのときのために一つだけ。

何度もフェードアウトされて僕が思ったのは、「気軽に消える人が少ない場所に移れば、この夜の回数自体が減るんじゃないか」ということでした。軽いノリの出会いだと、向こうも気軽だから、気軽に消える。そのたびにこの後悔の夜が来るのは、さすがにきつい。

ハル

結婚を本気で考えてる人が多い場所だと、そもそも黙って消える人が少なくて、こんなふうに諦めきれない夜を過ごす回数が減ったんです。

僕の場合の転機は、真剣度の高い人が多いアプリに移ったことでした。お互い本気だと、消えるにしても区切りがあることが多くて、宙ぶらりんで放置されることが減った。諦めきれない夜を減らす一番の近道は、気持ちの操作じゃなくて、土俵選びだったなと思います。

そして、もし新しい人とまた会えたら——次の初デートや2回目の話は、別の記事に置いてあります。今は無理に急がず、読むだけでも。
マッチングアプリの初デートを乗り切る話2回目デートで関係を進める話

⑥ 諦めきれないあなたは、ちゃんと人を好きになれる人

最後に。これだけ諦めきれないということは、あなたはちゃんと人を好きになれる人です。それは婚活で、いちばん大事な才能だと思っています。

追いLINEは送らない。後悔の答え合わせはやめる。気持ちは消さずに置いておいて、トーク画面だけ開かない。一人に消えられただけで自分を全否定しない。そして、落ち着いたら、合う土俵を選び直せばいい。

僕は何度も諦めきれない夜を過ごして、それでもまた誰かに会いに行って、結婚しました。今夜が長い人ほど、ちゃんと次に進めます。大丈夫です。

Q. フェードアウトされたけど諦めきれません。連絡してもいい?

おすすめしません。追いLINEで関係が戻ることはまれで、返ってくるのは社交辞令か沈黙のことが多く、自分の傷を深くしがちです。今夜は送らず、朝まで待ってみてください。

Q. 「あの時こうしていれば」と後悔ばかりしてしまいます。

フェードアウトの理由は、あなたが思い当たる一個ではないことがほとんどです。相手の本当の理由は本人にも説明できないことが多いので、自分を責める答え合わせは途中でやめて大丈夫です。

Q. 早く忘れたいのに忘れられません。

無理に消そうとすると逆にぶり返します。気持ちは消さず「置いておく」、そのうえでトーク画面を開かない工夫(通知を切る等)だけする。忘れるより「思い出しても開かない」を目標にすると楽になります。

Q. フェードアウトされて自分に自信がなくなりました。

消えたのはその一人で、あなたの価値が消えたわけではありません。一人に消えられたことを自分の全否定に翻訳しないのが大事です。落ち込みが続くときの話は別記事にまとめています。

同じ終わり方を繰り返さないために、僕は予兆のほうを覚えることにした。

フェードアウトの予兆に気づいたとき、やめたこと